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生物学者福岡博士が教えてくれたこと

生物学者福岡博士が教えてくれたこと

      細胞は「自分自身を常に壊して作り変える」
 「要素そのものではなく構成要素が重要である」
 「自分とは何者なのか」

そんなことを教えてくださったのは、、、
ロックフェラー大学客員教授福岡伸一先生でした。

福岡先生は
京都大学を卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授、青山学院大学教授などを経て現在はロックフェラー大学客員教授としてNYに帰任中。数々の著書があり、その中でも2007年に発表した「生物と無生物のあいだ」(講談社現代新書)はサントリー学術賞や新書大賞を受賞。科学者では異例のベストセラー‼ あの蒼井優さんもファンなのだとか。

今回はそんな生物学者福岡先生の「生命科学の静かなる革命」というご講演に参加してきました!

その中で特に印象に残ったこと3つの言葉と共にシェアさせていただけたらと思います!

1)細胞は「自分自身を常に壊して作り変える」
2)「要素そのものではなく構成要素が重要である」
3)「自分とは何者なのか」

1)細胞は「自分自身を常に壊して作り変える」ことに専念する

 そもそも私たちの細胞の内部は常に入れ替わっているらしく
昨日の自分の細胞と今日の自分の細胞は違う
1年経てば細胞はまったく違もので分子はどんどん入れ替わっており、食事や排便等様々な形で「流れ、動き、合成される」そうです。

ということは細胞としては「自分自身を壊して作り変える」ことを常にしている。それに対して「私たち人間は作ることに一生懸命。保つことに一生懸命な傾向がある。」と福岡先生はおっしゃっていました。

 確かに私たちは、従来からの慣習や常識、伝統をそのまま保持しようということがあります。「保持しよう。守ろう。」という動きは大切ですが、それは同時に、時代の流れや文化を無視した価値観の押し付けになる可能性もあるのではないかと思いました。そんな時に福岡先生のおっしゃっていた言葉を思う事で、「壊す事が必ずしも悪いわけではない」「逆に新しい文化や常識を創造する事の出来る大きなチャンスかもしれない」と捉える事もでき、物事をもっと広く、大きく柔軟に考えていけるのではないかと思いましたし、その見方ができることで気持ちが軽くなる気がしました。

2)「要素そのものではなく構成要素が重要である」

では
細胞は毎日作り変えられ、入れ替わっているのになぜ記憶は保存されるのか?

福岡先生曰く、それはそこに「相互補完の関係」があるから。
例えば、 ジグゾーパズルを例に挙げると
 一つとして同じピースはないが補いながら互いに関係している。

つまり、
周りのピースを見るからこそ何が当てはまるか分かるそうです。

また、細胞も同じで、
抜けて新しいものが来ても、周りの細胞との関係性があるから自分がどのようになればいいかわかる為、たとえ入れ替わったとしても、継続して情報を保つ事が出来るそうです。
まさに
「周りとの関係が保たれているから成り立つ」

また、福岡先生はこんな例もあげてくださいました。

【川は何をもって「川」なのか?】
 水は常に流れているし周りの溝、砂、土手も一定なわけではない
 でも私たちはそれを「川」と認識する。

「それはなぜ?」

私たちは、水や溝、石、環境等、周りの要素から判断して川を川と認識している。

そんなこと今まで考えたこともありませんでした。

では
3)「自分とは何者なのか?」

就職活動の自己分析でも、よく「自分の過去を振り返る、内部に問いかけて、一体自分とは何者なのか「Who I am」を見つけ出そうとします。実際に私もいつもしていました。

一つとても解りやすい例をお伺いしました。

【受精卵が細胞分裂を繰り返し細胞を作ってだんだん肝臓、腎臓、目というように役割を担っていく。しかしこの受精卵の一つ一つの細胞を切り離してバラバラにするとどうなるか?】

結果は、「ほぼ死滅」する
たとえ、何個か生き残っても、何にもなれずにただそこにある。

これを就職活動等の自己分析に置き換えると

「自分の内面だけに問いかけても自分の中に答えがあるわけではない。」
むしろ「周りとの関係性の中で認識するもの」「しかもそれは動的である。」

そう福岡先生は、ロックフェラー大学の就活生にも声をかけることもあるらしく、、、

「はっ」と

「一点に集中していた自分から包括的にもっと周りを見渡さなくてはいけない。」

周りとの関係も含めて「私」が成り立つ

しかも、その関係性は常に変化し続けるから、私たちは常に変化に柔軟に対応しつつ、自分を作り変えることで自分を確固たるものに確立していく努力をしなくてはいけないのではないか

と思いました。その瞬間から自分の中で力んでいたことから少し解放され、新しい視点が増えました。

【要素そのものに意味があるんじゃなくて「要素の構成」に意味がある。またそれは動的である。】

このような考え方を知ったことで、一生その見方ができるようになったことが本当に今回のご講演に参加させていただいた財産だと思います。

福岡博士は本も沢山出されているで、本を読むことで更に詳しく、新鮮な視点を得ることが出来ると思うと今からとてもワクワクします。

そしてこのような一生の財産を得ることのできる機会があるJaNetに関わる全ての皆様に感謝しています。この団体をもっと多くの方に知っていただきたいし、その機会を是非多くの若者にshareしてほしいと思います。

(文責) 三木浩江

 

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【JaNet新企画!若手×研究者のAI討論会】

皆さんこんにちは。FJMN実行委員の大森汐莉です。
3月7日(火)、前回のエグゼクティブセミナーのゲストスピーカーのIBM ワトソン研究所/スペイン国立研究所にご所属の鈴村豊太郎さんとFJMNメンバーでAI討論会を行いました!
「AIに期待したいこと」をテーマに、FJMNメンバーがそれぞれアイデアを発表し、それに対し意見を述べ合いました。「不正会計を見抜くAI」「嘘のニュースを自動判別するAI」「人やペットの感情や真意を見抜くAI」「全ての管理を行ってくれるAI」「どこでもドアの疑似体験ができるAI」「名探偵コナンに出てくるメガネの機能の実現するAI」など、アイデアは様々。このアイデアの発表の後、それが世に出回ったときの問題点や、それによって世界がどう変わるかなどを全員で議論しました。鈴村さん曰く、これらのアイデアは、技術的には実現される日はそう遠くないようです。しかし技術的には実現できても、倫理や法律の問題を考えずして商品を作ることは出来ません。AIは今や私たちの生活から切り離せない、大変便利なものですが、安全性への脅威は常に潜在していることを忘れず、上手く付き合っていかなければならないものだと再認識しました。
今後のビジネスにおいては、AIがインフラとなり、その上に何かを構築した「AI×アイデア」というビジネスモデルが一般的になるのではないのでしょうか。

(文責: 大森汐莉)

 

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『社長/エグゼクティブセミナー/Tech ビジネス編』開催報告

“Not work but just study by Toyotaro Suzumura”3つの大切なこと。

2月24日金曜日に米IBMワトソン研究所の鈴村豊太郎氏をお迎えしてニューヨークマンハッタンの日本クラブにて『社長/エグゼクティブセミナー/Tech ビジネス編』を開催いたしました。

さて、本セミナーは鈴村氏が研究をしている人工知能(以下AI)についてのセミナーであり、AIとは?というイントロダクションから入りました。終盤には”deep learning “といった追求した内容をお話してくださいました。
また、鈴村氏の凄いと思ったところが、AIという一見理系チックなセミナーであったのにも関わらず、誰にでもわかりやすく説明しようとしている鈴村氏の姿勢を私は感じました。自分のペースでやれるのにも関わらず、みんなに知識を還元したい、giveの姿勢を見て、人として魅力的だなと感じ、自分もそうしていかないといけないと思いました。
また、今回のセミナーで鈴村氏のバックグラウンド、また、日常で大切にしていることなどについてもお話ししてくださいました。その中で自分が良い!と思ったことをピックアップしました。

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“円(専門領域)を増やすこと。そして、その複合領域にこそチャンスがある”この言葉はとにかく変化を恐れずチャレンジ、行動する大切さを教えてくれました。私はこのことを私生活で実践しようと思いました。誘われたことなどに関してほぼYesということ。結果は分からないけど、とりあえずやってみるということを大切にしていきたいです。

“人には絶対負けないコア技術をもつ”

これがあれば凄く自分に自信がもてると思います。これはどの分野においても共通していることだと思います。誰しもこれはあると私は考えます。ただそれに気づいていない、考えていない、それだけのことだと思います。逆に考えればそれをすることによって新たな自分の発見になるかもしれません。

“仕事は仕事、会社という言葉を避ける。”

なるほど。鈴村氏は鈴村氏の人生を好きで生きていると考えました。好きなことをしてお給料をもっている。これほど幸せなことはないと私は考えます。そのためにも鈴村氏は常に”勉強”を欠かさず行う。考え方一つで人生変わりそうですね。

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今回のセミナーは鈴村氏の生きる上でのコアについてもお話しして頂きました。当日はNY JCCI(ニューヨーク日本商工会会議所)所属企業の方たちも沢山お越し頂きました。私たちニューヨークで活動する若手の方たちにも本当に有意義な時間になりました。

(文責 川畑 孝史(かわばた たかふみ)/熊本大学 工学部 情報電気電子工学科)