4 月 26 日水曜日、マンハッタンはチェルシーに位置する Google ニューヨークオフィスにて相 互情報交換をさせて頂きました。今回はサイトリライアビリティエンジニアとしてご活躍されてい る矢吹大輔氏のご協力により、オフィスツアー、ディスカッションを交えたディナーを通じて、 FJMN の活動を理解頂くと同時に、今後の活動に繋げるべく交流を深めることができました。矢吹氏から は普段のお仕事風景から、企業の経営理念まで、非常に丁寧に情報提供頂きました。
Google のオフィスを見学して一番印象的であったことは、遊び心あふれる職場環境です。各フロ アごとにコンセプトが決まっており、各施設もそれに合わせて構成されています。例えば”ニュー ヨーク”をテーマにしたフロアの会議室には、”Empire State”などニューヨークにちなんだ名前がつ けられており、従業員の方々が自由に使用できるマイクロキッチンはニューヨークの地下鉄をイ メージしてつくられています。”四季”をコンセプトとしているフロアには、春夏秋冬それぞれに ちなんだ植物が植えられ、会議室や家具の色一つ一つまで季節ごとに統一されています。”パノラ マ”と名付けられたカフェはその名の通り、マンハッタンの町並みを一望できるよう設計されてお り、刻々と変化するマンハッタンの景色を楽しみながら食事をすることができます。
私たちはオフィスと聞くと机を並べて仕事をするところというイメージ持ちますが、Google の オフィスは広々としたスペースのあちらこちらに居心地のいいカウチやカフェテリアを完備し ており、どちらかというと大学キャンパスに近いような自由な印象を受けました。「これが今まで にない新たなものを生み出し続ける世界の Google のオフィスか!」と圧倒されるものがありま した。
そして他の企業にない Google の特徴は、何と言っても従業員への配慮です。従業員同士がそれ ぞれの部署をまたいでコミュニケーションできる卓球・ビリヤード場、疲れを癒すためのマッサ ージルーム、健康を維持するためのトレーニングジム、各国籍の方々に合わせたメニューが選べ るカフェなど徹底しています。またコーヒーの種類、カフェメニューの品揃えなど非常に細かい ところまで従業員の方々の声が反映されているそうです。これは Google 自体が従業員のことを 一番に考え、彼らの満足度を向上させることが、結果生産性向上・売り上げ向上につながるとい うことを立証しているように感じました。
このように多くの選択肢があり、クリエイティブな発想で革命を起こし続けている Google の企 業文化は、日々の仕事の進め方、また企業全体の人員配置にもあらわれています。Google 内部で は、各チームがそれぞれどんなプロジェクトを遂行し、またどんな課題をかかえているかなどオ ープンにしています。部署が違えど、他の従業員がどのような仕事をしているかわかるわけです ね。さらには、社内異動もオープンにされているので、従業員の皆さん自ら志願してやりたい仕 事を選ぶこともできます。
Google のような大企業において、ここまで透明性を保っている事例は他ではなかなか見受けら れないと矢吹氏は言います。やる気・実力があれば、自分のやりたいことを実現できる企業、そ れが Google です。「いろんな選択肢を与えてくれる Google で毎日楽しく仕事しています」と語 る矢吹氏の姿は非常に眩しく私たちの目に映りました。
「ベストパフォーマンスを生み出すには、従業員一人一人が働きやすい環境を作り出す」
創業わずか 20 年足らずですが、その本質をついた経営方針のもと、飛躍し続けている Google に 今後も目が離せません。JaNet としても、このご縁を大切に、引き続き関わることで、ニューヨ ークで活躍されている企業人エグゼクティブのネットワークを構築していきたいと考えます。
(文責 巽万里子)